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南仏プロバンス地方の西部では、湧き水や泉のそばに石で家の壁を作り生活をしていました。そして、現代でも街のいたるところに噴水や泉が多いのは、それらが街のシンボルであり、憩いの場であるからです。この石造りの壁と泉の関係は、伝統的なプロバンス建築の中で重要な要素と言われています。 LOHAS studioは、フランスの気鋭建築家 Olivier Armand氏をデザイナーに迎え、プロバンス建築の重要な要素である「石と水」をテーマに、自由な発想で斬新なデザインに仕上がりました。
一歩、スタジオに足を踏み入れると、奥にある受付カウンターまで、まっすぐに貼られた節のない柾目の無垢フローリングが目に入ります。このフロア材は水の流れを、その左右に微妙に色を変えて貼られたタイルは波の起伏を表現し、プロバンス地方の泉を視覚的にあらわし、受付まで水の流れが私達を運んでくれます。 この木のフロアのデザインは天井にもシンメトリーに配置され、間接照明を当てる事で、やさしく流れる水と波のしぶきを、ひときわ明確に表現する事に成功しました。
カウンターのデザインは、アールで上下に区切られています。上部分はシラス(アシュライト)を左官仕上げにして川を表現し、下部分は天然石タイルを乱貼りにし河原を表現しました。ここにも天井同様、間接照明を当てる事で、スタジオのテーマである「石と水」のデザインを際立たせました。 そしてガラスブロックは太陽の光を吸収し反射する水面を表現しています。 この川面のデザインした、フロアの左側がくつろいで歓談できるスペースになっています。
右側壁面にはカタログや、自然素材のサンプルを陳列するファニチャーが作り付けられています。どっしりとした安定感のあるファニチャーは石をイメージして作られました。 このファニチャーの前に並ぶテーブルは、商品の説明やプランニングのためのスペースです。
壁は微妙に赤みがかった珪藻土、天井には白のシラスを施し、プロバンスに見られる石灰岩の山をイメージしています。
カウンターの後ろには、自由のシンボルカラーであるブルーを意識した石の壁があり、中央にはスタジオの重要なテーマである泉をイメージした湧き水のオブジェが設置されています。この重厚な青い壁を表現するために、特注色でタイルをつくりました。 青い壁の後ろにはトイレになっていますが、手洗い部分にも湧き水の発想が活かされています。 手洗いを噴水に、デザイン的に配置された床のフロアタイルを水の流れに見立て、流れていく水が、時間を経て湧き水として戻る「cycle−循環」を表現しています。